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3月相談会のご報告(第12回)

第12 回「女性による女性のための相談会」の結果(3 月22 日19 時確定)

 

                       「女性による女性のための相談会」実行委員会

 

 3 月22 日(日)に、家庭、職場などで生活に困りごとを抱える女性たちが、悩みを心置きなく相談できる「女性による女性のための相談会」を開催いたしました。一昨年の4 月に「困難な問題を抱える女性支援法」が施行され、法律は女性を支援するために行政と民間団体が協力すると定められています。今回も東京都と府中市などが後援となり、行政との連携の上で実施しました。会場は中河原駅前の府中市の男女共同参画センター「フチュール」で、今回の開催は12回目となります。

 

 私たちは2000年に勃発したコロナ禍が、翌年も続く中、主に低賃金と不安定雇用で働く女性の生活に直撃していることに鑑みて、女性が抱える特有の困りごとに女性たちで対応する女性の相談会を、2021年3月に始めました。これまで受け付けた相談内容は、労働問題、家庭内の貧困、PTSD等、精神障がいでの生活困窮など、単独ではなく、さまざまな問題が複合的に結びついて、困難を抱える女性がより困難に苦しむ現状が見えてきました。特に精神障がい者に対する福祉行政の支援体制が不十分であること、置かれた環境や周囲の社会からの理解が不足しており、困難を強いられている現状があります。

 

 労働問題では、職場でのハラスメントや性暴力によって精神的な健康を害し、生活困窮を引き起こす要因となっているケースが見られます。家庭の収入金額に関係なく、夫が十分な家計費を渡さないなどの家庭内の経済的困窮という形の経済的DV(ドメスティック・バイオレンス)も散見されます。経済的裏打ちがなく、離婚をしたくてもできず我慢して生活している相談者もいます。受給条件が厳しく児童扶養手当の支援が不足する、家賃上昇で住宅扶助の条件が現実の生活費に見合っておらず、生活保護を受けている人々が住む場所を見つけるのが困難になっているーなど、女性たちが直面する問題は、解決に緊急を要するものばかりです。本日受け付けた相談内容をお伝えします。

 

<3月22 日開催状況>

日時:2026年3月22 日(日)11:00〜18:30

場所:府中市男女共同参画センター「フチュール」

(府中市住吉町1-84 ステーザ府中中河原4F)

主催:女性による女性のための相談会実行委員会

後援:東京都、府中市、第二東京弁護士会、日本労働弁護団、日本労働弁護団女性労働プロジェクトチーム

 

これまでの活動について

2021年3月、7月、12月、2022年1月、7月、2023年1月、2024年7月、12月、2025年3月、8月、12月までの開催で1325件の相談がありました。

 

<相談結果概要>

 

□相談件数など

2026 年3月22 日(日)相談:80件(18:30終了) 託児12件(生後2 ヶ月〜小学3年生)

スタッフ・ボランティア合計84人(うち弁護士13人 保育士3名)

弁護士や司法書士、行政書士、看護師・医療関係者、労働組合などの専門家による相談(健康、生活、住まい、仕事、家族、妊娠・出産、育児、離婚・養育費、相続など)

ほっこりカフェ(和菓子とお茶,お菓子と各種飲料の提供)/おいしいキッチン(軽食提供と講師による調理実演&試食会)/手芸(布小物作り)・工作(毛糸とボタンで作るフォトスタンド)/電子ピアノコンサート

 

□相談から見えてきたこと

<概要>

 託児の利用者から子育て世代の家庭や労働での困難が見てとれ、また高齢女性特有の相談も散見された。

 相談者は40、50代を中心に、今回も20〜80代までの幅広い年齢層の女性が訪れた。特徴的な相談は、法改正を控えているからか離婚と養育費についてであった。職場ではハラスメントのみならず、より深刻な性暴力加害を受けており、訴訟を考えたいという相談が複数あった。家庭内でも職場でも、女性が尊重されていないことに起因する構造的な問題があることが見てとれた。

 

 生鮮食品とお米に人気があったというマルシェ担当者からは、「これまで調理できる環境がない(ガスを止めている)等のため加工食品を希望する相談者が多かったが、今回は調理できる環境を持つ相談者に移ったのではないか」との報告があった。いずれにしても物価高騰の折、食料品、下着など衣料、日用品の配布に「助かる」という声が多かった。

 

<個別ケース>

 

◇生活◇

・80 代 生活が苦しい。年金がない。生活保護はできるだけ受けたくない。甥と姪が送ってくれる食料品でしのいでいる。

・50 代 公営住宅の低層階に転居をしたいが、役所の窓口で適切な対応をしてもらえない。障がいへの理解がなく、利用できる制度や受けられる支援の手続きの対応をしてもらえない。

 

◇D V・離婚・養育費◇

・30 代 暴言が激しい夫。必要な生活費がもらえない。離婚をして親権を得たい。

・20 代 離婚してシングルマザー。夫から「新しい家族ができた(再婚をした)ので養育費を1/4に減額にしてほしい」と言われている。幼児を抱えて先が見えず、眠れない。精神的にも非常に辛い。

・50 代 離婚をしたい。財産分与や相続のことを知っておきたい。

 

◇労働◇

・80 代 勤務していた会社が他県へ移転。仕事を失い、次の仕事が見つからず、年金もない。

 

◇子ども◇

・30 代 母子関係への不安。自分は母親としてちゃんと子どもに向き合えているのか?

・30 代 ほかのお子さんとその親と接する機会がなく、自分と子どもの関係は良好かどうか不安だ。

 

◇性暴力・セクシャルハラスメント◇

・40 代 公的機関で働いているが、職場で薬を飲まされて性暴力加害を受けた。グルーミングもあった。訴訟を考えたい。

・50 代 知り合いから性暴力加害を受け、精神的に困難を抱えている状況。恐怖から何度も転居をしている。限界を感じている。

 

◇終活など高齢ゆえの課題◇

・80 代 事実婚。パートナー名義の家で生活をしてきた。パートナーが余命宣告を受けた。パートナーと住まいを一度に失いそうでどうしてよいか分からない。

・70 代 終活準備を始めたい。50代の子どもと同居しているが迷惑をかけたくない。