第11回「女性による女性のための相談会」の結果(12月14日19時確定)
女性による女性のための相談会実行委員会
12月14日(日)に、家庭、職場などで生活に困りごとを抱える女性たちが、悩みを心置きなく相談できる「女性による女性のための相談会」を開催いたしました。昨年4月に「困難な問題を抱える女性支援法」が施行され、法律は女性を支援するために行政と民間団体が協力すると定められています。今回も東京都と北区などが後援となり、行政との連携の上で実施しました。今回で11回目の開催になります。
私たちは、2021年3月にコロナ禍が、主に低賃金と不安定雇用で働く女性の生活に直撃していることに鑑みて、女性が抱える特有の困りごとに対応する女性の相談会を始めました。
これまで受け付けた相談内容は、労働問題、家庭内の貧困、精神がいでの生活困窮などさまざまな問題が複合的に結びついて、困難を抱える女性がより困難に苦しむ現状が見えてきました。特に精神障がい者に対する福祉行政の支援が不十分であること、環境や社会からの理解が不足しており、困難を強いられている現状があります。
労働問題では、職場でのハラスメントや性暴力によって精神的な健康を害し、生活困窮を引き起こす要因となっているケースが見られます。家庭の収入に関係なく、夫が十分な家計費を渡さないなどの家庭内の貧困という形のDV(ドメスティック・バイオレンス)。経済的裏打ちがなく、離婚をしたくてもできず我慢して生活している相談者もいます。受給条件が厳しく児童扶養手当の支援が不足する、家賃上昇で住宅扶助の条件が現実の生活費に見合っておらず、生活保護を受けている人々が住む場所を見つけるのが困難になっている――など、女性たちが直面する問題は、解決に緊急を要するものばかりです。本日受け付けた相談内容をお伝えします。
<12月14日開催状況>
日時:2025年12月14日(日)午前11時〜午後7時(最終受付午後6時半)
場所:北とぴあ (東京都北区王子1-11-1 )
主催:女性による女性のための相談会実行委員会
後援:東京都、北区、第二東京弁護士会、日本労働弁護団、日本労働弁護団女性労働 プロジェクトチーム
※これまでの活動について
2021年3月、7月、12月、2022年1月、7月、2023年1月、2024年7月、12月、2025年3月、8月と開催しました。第10回(今年8月)までの開催で1218件の相談がありました。
<相談結果概要>
□相談件数など
2025年12月14日:107件(19時現在) 託児14件
スタッフ、ボランティア計79人、弁護士13人 合計92人
弁護士や労働組合などの専門家による相談(健康、生活、住まい、仕事、家族、妊娠・出産、育児、介護、離婚・相続など)
マルシェ(米や野菜、レトルトなど食料品や下着、生理用品、お花などの配布)
カフェ/託児/手作りワークショップ
□相談から見えてきたこと
<概要>
相談者は30、40、50代が多く、20〜80代までの幅広い年齢層の女性が訪れました。相談会では、構造的差別などに起因し女性が抱えるさまざまな問題が寄せられました。総じて、相談者からは生活費が足りないという状況のため、食料品や下着、生理用品などの生活必需品の支援を求める声が聞かれました。相談内容は、生活費が足りず困窮している、自分自身の体に不調を抱えながら仕事や家族の介護の悩んでいる、職場のハラスメントや子育てする女性に配慮がない劣悪な労働条件、離婚後の養育費の不払い、離婚調停がうまく進まない、精神障害の生活や年金をめぐる問題、相続の不安、家族の借金、貧困ビジネスの苦情など――、多岐に渡りました。複数の問題を抱えながらも、整理できずにいる相談者も見受けられました。
<個別ケース>
◇生活◇
・50代 複数の持病があり、生活保護を受けているが、生活費が足りず食べ物が買えない。障害年金の申請が大変で諦めた。
・80代 一人暮らしが不安。家族から生活保護受給をもらわないように言われる。
・30代 働きながら定時制で学んだ。数年前に上京。ブラックな職場を転々としてきたが、今は住所不定の状態。
◇D V・離婚◇
・50代 夫から必要な生活費をもらえず。1日1食の生活を送っている。離婚で財産面で揉めている。
・40代 離婚してシングルマザーだが、夫からの養育費が滞って困っている。
◇労働◇
・40代、職場に時短制度がなく長時間労働を求められ、シングルマザーで働いているが、時給も低くて働きにくい。
・30代 契約社員で働いているが昼休みの休憩がもらえず、残業代がもらえない。次の仕事を見つけたい。不安だ。
◇家族・介護・子育て◇
・40代 職場で合わない仕事に苦しむ。家族に借金があり、返済が困難で不安。
・30代 自らも病気がある中、頼ってきた家族も重病となり介護が必要となった。仕事と介護の両立がうまくいくかどうか不安だ。
(以上)